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アグに使用される良質のシープスキンは防水性も高く氷点下の環境にも耐え得る性能と、湿気を逃がし「夏でもムレない」といった性能を兼ね備えています。大手スポーツメーカーのほとんどのシューズのソールに採用されている素材です。通常、ラバー素材(ゴム底)と比較されますが、メリットは何といっても「軽量」という事です。ラバー素材(ゴム底)に代表される、いわゆる登山靴やワークブーツの「ズッシリ感」はなく、見た目よりはるかに軽量でカジュアルな履き心地です。確かにここ数年は、カリフォルニアを始め日本でも流行しています。流行に左右されやすいデザインや配色も多く見受けられます。しかしクラシックショートシリーズなどは、何十年も変わらない色やデザインを保持しています。醜いとは、その後オーストラリアUggのブートに誰もが使用されて、オーストラリアのスラング*うーん、ハリウッドではアメリカの主流に、後には世界市場に普及された。
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1978年オーストラリアのサーファーであるブライアンスミスという人物が、初めてUGGをアメリカへと持ち込みました。しかし当初ニューヨークでの評判は良くなく、結局ブーツをオーストラリアへと送り返す始末でした。しかしカリフォルニアでサーファーたちが似たようなブーツを履いているの見た彼はUGGの可能性を信じ、翌年UGG Australia社を立ち上げます。オーストラリアで、UGGブーツを作っている会社は、3040社あるといわれています。会社によって、タグのマークが違うのでカンガルーマークがはいっていたり、英語のアルファベットだけだったりとタグの模様も様々です。

野村萬斎が演出主演し、シェークスピアの「リチャード三世」の世界を日本に移し替えた「国盗人」(河合祥一郎作)が再演される。萬斎が狂言の発想を生かし、芸術監督を務める世田谷パブリックシアター(東京三軒茶屋)で07年に初演した作品。同劇場のレパートリーとして、改訂を加えて上演する。
 リチャード三世は白薔薇(ばら)家の悪三郎(萬斎)として登場。初演に続き、主な四つの女性の役を白石加代子が演じ分ける。石田幸雄、大森博史、小田豊、山野史人ら出演。12月5~12日。7000円、5000円。電話0354321515(劇場)。
 

神戸の劇団道化座が「幸福」を12月1213日、東京の座高円寺1で上演する。高齢化社会をしみじみとした視点から見つめた二人芝居。90年に初演し、中国や韓国でも上演してきた代表作だ。
 夫が単身赴任し、妻が義理の父を介護する家庭の日常をカラリとしたタッチで描く。主宰で演出出演の須永克彦は「地域に密着した劇団らしく、暮らしの中から出てきた課題を芝居にしたい」と話す。阪神大震災での稽古場(けいこば)焼失を乗り越え、59年の歴史を刻む老舗(しにせ)劇団だ。
 渡辺鶴(須永)作、馬場晶子出演。3500円。電話0788032458(劇団)。

いい年をした中年男同士が酒浸りで過ごすクリスマスなんて願い下げ。そう思っていたが、幕が下りるころには、散々好き勝手をやらかす彼らに魅了されていた。
 アイルランドの人気劇作家コナーマクファーソンの巧みな語り口。5人の実力派男優による丁々発止の演技。豊かな精神性を刻印した栗山民也の演出。三拍子そろった見ごたえのある舞台だ。
 失明した兄リチャード(吉田鋼太郎)と弟シャーキー(平田満)が暮らす海辺の田舎町の一軒家。大酒飲みの兄は親友アイヴァン(浅野和之)とクリスマスイブの朝から酒を飲み続ける。淡々と2人を世話する弟は禁酒中だ。夜には弟が嫌っているニッキー(大谷亮介)が見知らぬ紳士ロックハート(小日向文世)とやって来て、徹夜のポーカーが始まる。
 馬鹿騒ぎを通して濃密な人間関係を示す第1幕。白熱するカードゲームから謎の男ロックハートとシャーキーとの因縁が浮上する第2幕。地下の古びた居間(美術松井るみ)で、リアルなドラマがちょっと怖いファンタジーに転じていく展開が刺激的だ。
 加えて、それをごく自然に演じてみせる男優陣の腕に感心させられる。とりわけ、豪放で陽気だが寂しがりな兄をダイナミックな身体演技で造形する吉田と、寡黙で陰気だがまがまがしいまでの熱を秘めた弟を抑制して演じる平田のダメ兄弟ぶりが面白い。甲高い声と不気味な表情を駆使し、異質な色の絵筆のように舞台を疾駆する小日向も鮮やかな存在感だ。
 妖精や悪魔が跋扈(ばっこ)するケルト文化とカトリックの世界観から魂の救済を描くのがこの劇作家の持ち味。窓からさす冬の陽光と階段の宗教画を効果的に用いた栗山の演出も、遠い世界の「中年男のおとぎ話」を身近なものにしている。小田島恒志訳。(藤谷浩二)
 12月8日まで、東京渋谷のパルコ劇場。


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