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自民党総裁選(28日投開票)について、読売新聞が同党の全国47都道府県連の幹事長ら幹部を対象に行った調査で、谷垣禎一元財務相が11府県から支持を集め、リードしていることが分かった。

 河野太郎元法務副大臣と、西村康稔前外務政務官はそれぞれ地元の神奈川、兵庫の1県の支持にとどまっている。ただ、まだ34都道府県が態度を明確にしていない。
 谷垣氏を支持する11府県に理由を聞いたところ、7府県が「経験実績」、6県が「人柄」を挙げた(複数回答)。谷垣氏は穏健な性格で知られており、党政調会長、財務相など要職を歴任している点も評価されたようだ。具体的には、「ベテランと若手がかみ合った組織にするには、谷垣氏がふさわしい。16年前の野党経験もある」(京都)などの意見が出た。
 11府県は、地元京都のほか、鳥取、岡山、愛媛、佐賀、長崎、宮崎、鹿児島などで、西日本が大半だった。先の衆院選で、西日本は東日本に比べ、自民党が比較的健闘しており、「急進的な改革や、世代交代を唱える河野、西村氏より、安定感のある谷垣氏の方が受け入れやすい」(幹部)との指摘が出ている。
 河野、西村両氏は地元以外に支持が広がっていない。今後の支持拡大には、知名度アップのほか、世代交代の主張を党員に浸透させる必要がありそうだ。
 今回の総裁選は、初めて党員票(300票)が議員票(199票)を上回る。党員票は、あらかじめ都道府県連に「持ち票」として割り当てられ、各候補の得票に応じて比例配分される。
(2009年9月22日03時07分  読売新聞)
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