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カトリーヌ・ドヌーブ主演、ジャック・ドゥミ監督の名作映画を舞台化したミュージカル「シェルブールの雨傘」が１２月５日から東京・日比谷の日生劇場で上演される。深く愛し合いながら別離を余儀なくされる若い男女を、井上芳雄と白羽ゆりが演じる。演出・振り付けは謝珠栄。
原作のミュージカル映画を基に、１９７９年に米国で舞台化された。全編を歌でつづるミシェル・ルグランの音楽もそのまま使われている。
５７年のフランスの港町。車の整備士ギイ（井上）と雨傘店の娘ジュヌビエーブ（白羽）は恋に落ちるが、ギイはアルジェリア戦争に徴兵され、ジュヌビエーブは傘店の経営ピンチを救ってくれた宝石商に求婚される……。
井上は「音楽も物語も語り過ぎないことで逆に切なさや憤りを感じさせる。歌い上げるよりも難しいが、人間の深い部分を表現できるよう模索しています」と語る。
宝塚の元娘役トップで、今年５月の退団後、初舞台となる白羽は「演じるのは大人になりたい時期の少女。最初は結婚に反対する母親とけんかするが、子供を身ごもると子供を守る女性の本能が芽生えて母の気持ちがわかってくる。女性として変わってゆく部分を表現したい」。
井上は「人生には壁や弊害があって、思いが遂げられないことや別れは誰しも経験している。身近で語れる話だからこそ、人の心を打つ」と話す。
香寿たつき、ＡＮＺＡ、岸田敏志らが出演。２８日まで。電話０３・３２０１・７７７７（東宝テレザーブ）。１月１４日～１７日、大阪で公演。（小山内伸） PR 
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